ドクター真奈人の内緒話。

勤務医の雑談を書きます。

腰痛再び!(2)

前回の続きです。

デパスは筋緊張を緩める効果が期待できるはずだから、って理由で内服したんだけど。

眼が覚めて‥。

寝返りうとうかな‥。あ、ダメだ!体をひねると、やっぱり激痛がっ!

背中と腰のハリが、はっきり自覚できるぞ。

とりあえず、トイレに行かなきゃ。

まず、なんとか体を横にして、人魚みたいな姿勢で座って‥以下同文。

なんか、痛い時の動き方に慣れてきたなぁ。

with コロナ ならぬ with腰痛生活。

近くにおいといたコルセットを巻いて、

必死で、いろんなところをつかみながら、トイレを済ませると、

ソファで作戦を練る。

 

前回の時は、安静で少しずつよくなったので、経過観察できたけど今回はダメそうだ。

嫌だけど、ロキソニンのお世話になるか‥。

 

ってことでロキソニン1錠内服。腰痛でロキソニン内服は初めてだなぁ‥。

ちょっと敗北感。

その後30分くらい、ネットサーフィンしていたら、

素晴らしい!ロキソニン最高!

腰の重い感じが無くなって、少しスムーズに動けるようになった!

 

さらにネットサーフィンで、

腰痛の時は、「安静にした場合」と、「できる範囲で動いた場合」を比べた研究では、できる範囲で動いたほうが痛みが長引かず、腰痛の再発率が低いっていう記事が目に入ってきた。

無理に安静を保つより、痛み止めを内服して、日常的な家事をやった方がいい、っていう記事も眼に入ってきた。

コルセットは長期間付けると筋肉を落とすので、できるだけ短期間で離脱することっていう記事も眼に入ってきた。

 

確かに、これらのことは(自分は内科医だけど)患者さんから聞かれたときに、こんな内容を答えてるなぁ。

って、如何に今まで自分が適当に答えていたのかを実感しました。

 

お、これは何だ?面白そうな内容だぞ。『動けるなら、四つん這いになって、片足ずつあげることを繰り返して背中の筋肉を緩ませる‥フムフム、その後うつ伏せになって、少しずつ体をそらせる‥フムフム、とにかく、動いても大丈夫と脳に思い込ませることが大事‥』なるほど!

 

よし、すぐ実践だっ。

意外といける。

これは目から鱗だなぁ。

 

今のうちにゆっくりお風呂に入るか。今日が休日でよかった‥。

☆☆☆

 

そうこうしているうちに、ロキソニン内服から6時間が経過‥。

ロキソニン半減期って、1.3時間くらいだから、そろそろ効き目が切れて、

また激痛が走るのかなぁ。

 

ここからが今回のポイントです。

どうしても疼痛コントロールを考慮すると、癌性疼痛のコントロールが頭をよぎるので、定期的に痛み止めを内服しなければ、と考えてしまいます。

今回の腰痛も、原因が腰にあるのだから、そこの損傷が消失しないかぎり

痛み止めは一時しのぎに過ぎないのだろう‥って思ってました。

 

が。

ロキソニンを1回内服しただけなのに、

その後どれだけ時間が経過しても、激痛が来ないっ!

少し動いただけで腰が抜けるような電気が走っていたのに、

全然平気になってるっ!

 

感動ものでした。

 

<まとめと感想>

痛み止めを躊躇なく内服して、動ける範囲で動く。これがストレッチ効果を生む。

腰痛って、こういうことなんだって初めて知りました。

また繰り返すだろうから、症状がない時に、せっせとストレッチや筋トレをして、

もし、また同じ症状がでたら迷わず痛み止めに頼ることにします。